不安で踏み出せない?開業のタイミングにまつわる真実

不安で踏み出せない?開業のタイミングにまつわる真実

どのタイミングで開業すればいいの?

飲食店に関わる人であれば、将来の開業した自分を思い描くことがあると思います。

しかし、いったいいつ開業すればいいのか、できるのかわからない。

  • まだまだ技術が足りないから?
  • お金が貯まっていないから?
  • 年齢が若すぎるから?
  • 不景気だから?
  • 社会情勢が不安定だから?

人によってさまざまな理由でタイミングを掴めないこともあるでしょうし、人に相談しにくいこともあるでしょう。不安な気持ちはよくわかります。

でも、大丈夫。

ベストなタイミングなんてものは誰にもわかりません。

100%未来を予測できる人は存在しませんが、上記のテーマについていくつか実例を挙げます。

技術に関して

専門的なスキルを身につけるには時間がかかりますし、自分が自信を持てるまで研鑽することも重要です。

ただ、あれもこれもとスキルを追い求め、ノウハウコレクターになってしまうと、いつまで経ってもそのスキルを活用できません。時間は有限です。

経営者としてのスキルは、経営者にならないと身につきません。

専門スキルは大事ですが、10年くらい真剣に下積みしていればかなりのもの。僕は下積み10数年でした。

お金に関して

飲食店の給料が安いのはよくわかっています。料理人としての自己投資も必要です。親元なら貯蓄はしやすいですが、一人暮らしだと貯蓄はかなり難しいでしょう。

開業時に借り入れをするときに自己資金は借入金額の3分の1は必要(例外もある)とされています。

なんとか貯蓄をしていきましょう。

僕は当時、そんな知識もなく、妻の貯蓄に助けられました。

年齢に関して

独立する人のパターンはさまざまです。

  • しっかりスキルを身につけて一定の年齢になってから開業し、そこから経営者として学んでいく人。
  • スキルは浅いが、若いうちに開業し、走りながらスキルを身につけて進んでいく人。

どちらが良い、悪いではなく、自分に合った道を選ぶべきです。

ただし、借金返済の終わりが遅くなることを考えると、30代、遅くても40代までに開業するのが理想的です。

景気・社会情勢に関して

景気の先行きなど誰にもわかりません。

僕が開業するときも「今は不景気だから」と言う人がいましたが、「じゃあ、いつならいいんですか?」と問いたいくらいです。振り返ってみると、これほど当てにならないアドバイスはありません。

自分の準備ができ、覚悟が決まったなら、あとはやるだけです。

経営者としての対応力を磨く

コロナの流行時、開業のタイミングが難しかったと思います。

しかし、これまでにも金融危機や災害など、社会を揺るがす出来事は定期的に起こっていますし、これからも起こるでしょう。

大事なのは、経営者としてどんな状況下でも対応する力を磨くこと。

目の前の課題に向き合い、解決していくことが、自身の成長とお店の存続につながります。

補助金ビジネスばかりに頼るのは危険です。

補助金は経営の補助として活用するものであり、前提にして進めるものではありません。補助金ありきで開業した人は、結果として潰れることが多いのでおすすめしません。

強い意志と覚悟

開業のタイミングを聞かれても、正直わかりません。

なぜなら、その人の力量、そこに至るまでの背景と経緯、想いを知らないからです。

ドリームキラーになるつもりもありませんが、無責任に背中を押すのも酷なこと。

最終的に決め手となるのは、強い意志と覚悟です。

会社に守られている世界から、リスクを負い、一人で立ち向かう世界に足を踏み入れるわけですから強い意志と覚悟を持つことは超えるべき課題です。

タイミングを逃した人

僕の知り合いに、開業を目指して店舗兼住宅を建てた人がいます。

1階がお店の形です。

しかし、「まだまだ勉強したいから」と修行を続け、10数年が経過。

いまだに開業していません。

人の人生なので、とやかく言うつもりはありませんが、開業を目指してここまで進めて開業しないのは疑問です。

歳を重ねると体力も落ち、仕事量は確実に減ります。

それにより、売上も落ちる可能性があります。

開業するなら若い方がいいとは言いませんが、ストイックに技術を高めて歳を重ねてからの開業だと返済が厳しくなることもあります。

一定の目処を立て、覚悟を決めることが重要です。

30代で開業、今は完済したので不安ゼロ

僕の場合、基本的に人に相談することはほぼありません。

開業時、一部の人に報告しましたが、その際も「不景気だから」「そんなに焦らなくても」と言われました。でも、そんな言葉はまったく聞く耳持たず、開業を決意しました。

開業後の返済期間は約7年。7年目で肩の荷が下りました。

今は借入を完済し、気持ちに余裕があり、晴れ晴れした日々を過ごしています。

結果論ですが、30代で開業して本当によかったと思っています。

現状に満足するつもりはありませんが、お店の信頼も時間をかけて積み上げてきているので、僕が誠意のないことをしない限り存続できる自信と根拠があります。

なので将来に対する不安もありません。

僕にとって、お店をする上での目標の一つは、

『将来を含めた生活をしっかり成り立たせる。その先に心豊かな人生を送る』こと。

まとめ

開業のベストタイミングなんてものは、誰にもわかりません。

己の人生設計をしっかり持つこと。

  • 下積みにどれだけ時間をかけるのか?
  • いつ開業するのか?
  • その後、どのように運営していくのか?
  • どのような人生を送りたいのか?

これらを逆算し、自分なりのタイミングで進めていきましょう。